病弱書店

少し体が弱いです。本を紹介するブログです

ピノコできるね

 ブログの名前について「病弱なの?」と聞かれたり、

「俺のが病弱だわ!」とのお声をいただきましたよ。

 

ははは。

私の今の見た目は、病弱ではないんですよね。

中年になって太ってきたし、

性格的にも弱弱しく何かに怯えたりしそうにない感じ。

 

先日も同僚とベーコンの話になり、

「できるだけ添加物が入ってないのを選んでるんですよね」と言ったら、

「えっ?そういうこと気にするの?」と言われました。

 

きっと発色剤だの増粘多糖類だのまるで気にせず

バクバク食べそうなイメージなんでしょう。

そこはね。気にするんです。

 

うちは癌家系で、両親とも咽頭癌をやったし、

親戚が一体何人癌になったかもうよくわからないくらい。

だから、いつかなるんだろうなと思っているけれど、

できれば因子は少なくしようと思うのです。

添加物は発がん性が疑われているものが沢山ありますから。

 

で、私の病歴ですが、いろいろありますよ!

そんなに重いものはありません。

一番重かったのは、子宮内膜症かな。

チョコレート嚢胞というのができて、ネットでいろいろ調べたら、

放っておく道もあると出ていたのです。

お医者さんに行って私言いました。

「もう40ですし(4年前のこと。今44)、これから子供を産むとは思わないんです。 だから放っておきたいんですけど」

 

そしたら先生、やおら立ち上がりホワイトボードの前に立って、ペンを持ちました。

「今から怖い話しますよ」 と。

で、明細胞癌と書いたのです。

「これね、明るいって字があるからそんなに怖く見えないけど、怖い癌なんです。

チョコレート嚢胞を放っておくとこの癌になる可能性があります」とのこと。

 

他にもいろいろ説明してくれたけど、その話を聞いてすぐ手術を決めました。

診療も手術もものすごく楽で安心できて、術後の快復も早く、快適な入院生活でした。 なにより先生の説明がいつも簡潔でわかりやすかったのが本当に安心だった。

 

というのも、最初に病気が見つかった病院のお医者さんはものすごく説明が下手。

というか、ちゃんと説明してくれないのに、急に手術のことなど話し出すのです。

私は不信感の塊で、いろいろネットで調べてばかりいました。

その時に友人から紹介されたのが手術してもらった先生でした。

運よくいい先生にめぐり合いましたが、それまでこの病気についてものすごく調べました。

どうしてこの病気になるのか原因はわからないことや

病巣がなぜか肺や他の臓器にいくこともあること。

一番驚いたのは、病巣が勝手に人間の髪の毛や歯を作ることがあるということです。

生命を作る部位だから不思議じゃないと言うこともできるかもしれませんが、

私はものすごく驚きました。

ピノコじゃん!!って。

 

ブラックジャック』のピノコは双子の姉の瘤に手足や脳、内臓など体の部位が

バラバラにおさまった状態から取りだされて作られた女の子でした。

まぁ、さすがに病巣は脳を作ることは不可能でしょうし、

ピノコは元々双子だから 完全な状態なのも不思議ではないですが、

よく「人間の体はわからないことだらけ」と 言われることを

妙に納得した病気体験でした。 

 

 

ブラック・ジャック (1) (少年チャンピオン・コミックス)

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